suwaowa

2012-12-10

via https://twitter.com/gjmorley

Twitterから遠のいたウィークエンド明けです。今言えるのは、世界にはIT革命に次ぐネクスト・ウェーブがどーんと来ていること。これを体感しないと、ほんま、もったいない。強引に例えるなら、アップルがパソコンを発表した時に安保闘争のことしか考えていない、そんな感じ。一周も二週もね。
gjmorley 2012/12/10 07:06:37

どういうビッグ・ウェーブが来ているかという解説も、どっちかというと書籍や出版物にまとめた方が概観できると思いますので、今は自分自信が熱くなってそれを追っているということだけお伝えしておきます。日本でこれからできるおもしろいことが山ほど転がっているのに、憤る暇があるの?ぐらいに。
gjmorley 2012/12/10 07:08:05

ただ、この大規模な変化とチャンスを体感するには、今のところ英語がわかって相当にリサーチ能力がなければ、おぼろげなピクチャーしか浮かばないというのが残念。ぼくの仕事は外の世界と橋渡しをするトランズレイターに限定させたくないので、翻訳作業は専門の皆さんに譲り、自分はもっぱら体験へ。
gjmorley 2012/12/10 07:09:37

「インドの世紀」が近々始まるという予感もそこかしこで。インド大陸のスタンダードになっている英語は独特のアクセントがあり、白人圏ではジョークのネタでしかなかったのですが、今ちょっとした逆転を感じています。「頭がいい、優秀な人が話すアクセント」に聞こえてきたという意識の変化…
gjmorley 2012/12/10 07:12:23

この記事を読むと、いかにも乱暴に英語が詰め込まれている印象がありますが、ここまでやる必要を経営者が切実に感じているということが物語られています> ユニクロ上司激怒「やる気あんのか!」 楽天社員「ミッキーとか呼びづらい…」 - http://t.co/JhbycsC0
gjmorley 2012/12/10 07:13:58

情報強者と弱者の言い方が定着しましたが、今後は「学習強者」と「学習弱者」もキーワードになる可能性。学習とは従来の自分の考え方、価値観、ライフスタイルを振り返っていったん立ち止まり、変化を受け入れることでより強力にグローバルな舞台に躍り出るということを意味します。TPPっぽい面も。
gjmorley 2012/12/10 07:16:30

要は「変化を柔軟に受け入れ、移り変わる状況の中ですかさずオポテュニティーを見つけて活動できるかどうか」という能動性が問われます。言わば資本主義そのものの精神とも言えますが、かつては大資本が植民地支配などで南北格差を生み出し、工業化された奴隷制度のような不公平を継続させた。
gjmorley 2012/12/10 07:18:16

それがですね、今やIT+グローバリズムのひとつの成果(かな?)として、地球上で最も能力があって積極的な人たちが新たにどんどんと登用され、進出するという流れが生まれているようです。共通のルールを敷くのが最も合理的で、人件費が安く、かつ優秀な人材がどんどん上へと吸い上げられる図式。
gjmorley 2012/12/10 07:20:21

日本を100年ぐらいイメージとして縛ってきた「脱亜入欧」のビジョンは、白人の非白人に対する支配を永久的なものだと最初に定義して、そのピラミッドの中で日本人が近隣諸国をまず追い抜き、ついで名誉白人のステータスを勝ち取るようにがんばるというひとつの「神話」だったのではないかと。
gjmorley 2012/12/10 07:21:46

それが、今や「脱欧入亜」でもないし、キリスト教圏対イスラムの「文明の衝突」でもないし、東アジアのヘゲモニーをどの国家が握るかという20世紀型の陣取り合戦ですらない、と思っています。本当に水平化が進むと、これまでは考えられなかったような新しい状況が生まれるからです。
gjmorley 2012/12/10 07:23:11

「今までうまく行っていたのに、今はうまく行っていない。それは過去のルールに乗っ取って、一直線にがんばっているから。結果、自分で自分の首を絞めるだけ」というのは、何も日本の音楽業界やマスコミに限ったことではありません。世界中で先進国、途上国を問わず、価値観の交代を迫られています。
gjmorley 2012/12/10 07:24:39

この異変は経済構造にも深刻な影響を与え、さまざまな雇用不安定や富の流出(というか流動化)を生み出し、結果として全世界の人たちが変化の試練にさらされています。で、今回の波はあまりに強いものなので、変わるまいと踏ん張っても、たいがいは吹き飛ばされる運命に。むしろ変わる方に未来がある。
gjmorley 2012/12/10 07:26:31

グローバリズムによる変化をポジティブに迎え入れるためにどういったマクロ経済学が必要なのかは、偉い先生に聞いてください。ぼくが直感しているのは、「質的な変化、精神面での変化、発想の変化」を大いに問われているということ。たとえば日本で仕事をする上で英語が重要なのは30年前から自明。
gjmorley 2012/12/10 07:28:09

でも何やかや、でやらなかった。他のいろんな内情にかまけて、英語を準公用語のレベルにまで育てようという真剣な機運はなかった。むしろ開き直ったぐらいだろうか?でも英語に堪能になり、あるいは優秀な国際人のスタッフを配置して成功したリーダーたちは、たくさんいる。今、あらためて英語が重要。
gjmorley 2012/12/10 07:29:50

「日本を欧米化すればいいというものじゃないだろう」といった脊髄反射の論議も、これまでさんざんたくさん聞きました。90年代、そして00年代でもある程度その切り返しで逃げ切れたところもあったでしょう。しかし、現在。今は、これまでとは異なる質の時間が流れ始めているのです。
gjmorley 2012/12/10 07:30:59

日本社会の隅々まで、そして個々人の意識の中にも徹底して「変わりたくない」という意識がこの20年ほどで染み込んだように感じています。これはぼくがJ-WAVEで真剣に仕事を始めた頃から少しずつ観測してきた印象ではあります。
gjmorley 2012/12/10 07:33:15

不況が続き、防衛本能が働いた結果、リスクを極端に恐れるようになると同時に、ささいな間違いを自分にも他人にも許せない潔癖症へと国民レベルで陥ったようなところがあるんじゃないかな。かつての時代の日本には豪快な「大陸浪人」たちも大勢いたということを思い出したい頃合い。
gjmorley 2012/12/10 07:34:36

小さな事でくよくよするのがいつしか生活習慣になると、口にする話題もしみったれたものが多くなり、あるいは計画性のない刹那的な逃避行動に癒しを求めたりと、とかく行動半径や思考そのものの半径が縮まっていくのだと思います。こういう萎縮の視点が「出口の見えない時代」に一般的となったのかも。
gjmorley 2012/12/10 07:36:59

でも時代が変わり、楽観と行動力を心に持つ人なら、出自や(おそらく)年齢を問わず、一個人のレベルで始めて行動半径をどんどん広げていくチャンスが到来しているんだと思います。それは日々の世界のニュースを見続けている結果ね。日本という国が世界地図上で存在感を増す機会も到来している。
gjmorley 2012/12/10 07:38:48

まずは「オリエンテーション=物の見方や価値観」のアップグレードが求められると思います。変えられないことに憤るよりも、さっさと行動して変えられるところから変えてしまう。お互いに情報を共有、連携して変化をもたらすダイレクトな行動へとつなげていく。そこから新しい市場も生み出していく。
gjmorley 2012/12/10 07:40:46

なんか「ビット・バレー」の時代にIT革命を謳っていた人と同じ口調に聞こえるかもしれませんが、ぼくにとって「ビット・バレー」は「搾取のビジネスモデル」でしかなかった。本当に才能がある人は00年ごろの狂騒でそれほど芽を出していない。むしろ摘まれた人のほうが多かったように思う。
gjmorley 2012/12/10 07:42:05

もっと本質的に地球レベルで南北格差を解消しつつ、新たなチャンスが流動的に出現し続ける、そういう相互連鎖のシチュエーションが到来していると思います。ぼく個人のストラテジーとしては、何が起きているのかに先入観を交えずに向き合い、リサーチを重ねてチャンスを見つけていくのが大事。
gjmorley 2012/12/10 07:43:19

数年以内に、日本に大規模な移民をうながしてインフラや人口維持をはかろうとする声も政治家や経済界から出てくると思います。それに対する強烈なアレルギーも想像に難くありません。一部、社会の変化に取りこぼされた人たちが排外ナショナリズムに染まるのも、成り行きかもしれない。ただし。
gjmorley 2012/12/10 07:45:34

今後は移民というよりも、優秀な技能を持った世界中の人材を限定的にヘッドハントし、日本社会のマネージメント階層に加わってもらうという方針が採用されるかもしれません。日本人がいやがる、あるいは人口が不足している単純労働を補うというだけの話ではなく、日本の生産性のアップグレード。
gjmorley 2012/12/10 07:46:51

こういう未来のシナリオが仮に成り立つならば、楽天やユニクロが荒唐無稽に見えるペースで社内の「英語化」を進めているのも頷けます。同社の社員たちが経験している困惑が、いずれ日本国民の一般的な体験となる日も。
gjmorley 2012/12/10 07:48:31
Content from Twitter

仮に「英語なんかわからん!向いてないんだ!」と開き直っても、インドから来たマネージャーの下では、「英語を学ばなかったことによる下落圧力」が増すだけ。これは日本の「シンガポール化」というよりも「楽天化」「ユニクロ化」と形容したほうがいいかな?語学+学習能力がぱっきりと格差を生む。
gjmorley 2012/12/10 07:51:18

受験を廃止して、まったく別の教育システムで技能や学習の進捗を的確に査定できるようになれば、オンライン→世界に向かって日本人の即戦力が増します。学歴よりも「今できること」の方が大事な世界に向けて、子供の頃から「学ぶ」というサイクルを根底からチューニングし直すことも、ありだと思う。
gjmorley 2012/12/10 07:54:13

いずれにせよ変化がより急激化する時代に、懐かしみの中でリスクを回避し続けようとしてパイをどんどんと狭めていくのか、基礎学習能力をアップして世界へと出ていくのかは、個々人が選んでいくしかない。「日本人改造計画」のような国家プログラムは人工的過ぎ、場当たり過ぎで失敗すると思います。
gjmorley 2012/12/10 07:56:38

英語・理数系・IT・コミュニケーション・ディベート・国際時事・人文。これらを充実させていく自己学習のライフスタイルが市場として広がっていくと、QOLも上がってエンパワーメントを感じるし、いやなことがあっても僻むより行動、で前向きな人たちがリーダーとして目立つようになる。
gjmorley 2012/12/10 07:58:35

単純に言ってしまえば個人主義ですが、実体験と経済的な成功を伴う形で、グローバリズムの波に乗った個人主義が育っていけば、これまでの「同調社会」的な呪縛から解放されるのも、遠くはない。そのように楽観的に閃いております。まずはこの話についていけそうな人から聞いてもらえれば、OK。
gjmorley 2012/12/10 07:59:51

一瞬大統領になって、フロリダ州の票の数えなおしでブッシュに座を譲ったアル・ゴアが「ニュー・エコノミー」論を押し出していたように記憶しています。当時はただの商売トークにしか聴こえませんでしたが、iTunesやグーグルの時代になって、それが本当だったことを思い知った次第。
gjmorley 2012/12/10 08:01:24

さらに次の段階でニュー・ウェーブが到来している。光と影はもちろんあるので、手強い面もある。ただ、一言で言うと、ビッグ・チャンスなのだから、自信を喪失して世界に背を向けようとするのは、あまりにも、もったいない。今は憤る時ではなく、研究して「インベントリー=在庫」を確認すべき時。
gjmorley 2012/12/10 08:05:53

最後に一言だけ、念を押します。変われる人は、これから強いよ。
gjmorley 2012/12/10 08:06:58



おまけ:音楽ソフト「Massive」を使って「ウォブル・ベース」という音色を作るためのチュートリアル。音色をプログラミングする技を教える一個人の映像が84万回見られた背景を考えると、そこにヒントがあります> http://t.co/rbbyxAZa
gjmorley 2012/12/10 08:18:15