
よく晴れた平日の休日は
自転車もいいけど
サンドイッチとコーヒーを持って
ぷらぷら歩くのもまたいい
湖畔の散歩道から歩きはじめ
入り込んだ民家のわきの細い路地を
どこに出るのかわからないまま
ぼちぼち歩く
そこかしこに
写真に撮りたい風景がある
永年の風雨に晒された佇まいの軒先
塗装が剥がれひび割れた看板
錆びたホッチキスがついた紙ラベル
人の目に触れず
または
何の関心も示されず
永い年月ずっとそこにあって
朽ちつづけているもの
ポップで色あざやかなものには
もちろん惹かれるけれど
それだけではなく
世間の"隙間"や"狭間"に存在し
"放置されたもの"
にもまた
渋い味わいがあるものだなあ
